DWR

耐久撥水加工のことです。表面に付いた水滴の浸透を防ぐため、主に生地の表面に行う加工。水蒸気の浸透を防ぎ、塩分や油脂などの汚れから素材を守る効果があります。この加工が施された商品は、優れた撥水性と耐久性を発揮することができます。 DWR 加工の現在現在アウターウェアの撥水レベルが昔より落ちてきています。DWR 加工に使われるC8( 長鎖フッ素化合物) は、毒性を含む副生成物を発生させることが研究によって発覚しました。環境中でも分解が難しいので、アメリカやヨーロッパ政府から2015 年迄にC8 DWR の製造を中止するように要請されていたそうです。それにより従来使用されていたC8 よりも炭素鎖が短い構造のC6 レベルを使用しています。C6 にすることで環境中でより早く分解されるというのがメリットです。現在各メーカーC8 DWR に代わる素材を探していますが、中々見つからず、妥協案でC6 DWR の切り替えを余儀なくされています。C6 DWR はC8 よりも毒性の副生成物の発生量が少ないものの、耐久性に劣るようです。現在もC8 に代わる高性能な素材を研究開発により探しているようです。